今日から三日間開催される今年のセレクトセール。
一日目は、今年から再開された一歳馬のセリです。
再開されたといっても、以前開催されていた時と比較すると規模がかなり大きくなっていますので、
初めての試みと言っても良いかもしれません。
当歳での売買が主流だった日本において、新しい流れを生み出すことができるか注目です。
では、高額落札馬を紹介。価格5000万円以上を抽出。
上場番号はブラックタイプ(.pdfファイル)と、上場馬名は落札時の画像とリンクしてあります。
価格は税抜き価格。購買者は敬称略。
順位 | 番号 | 上場馬名 | 父 | 性別 | 価格 | 購買者 |
1 | 60 | ヴェイルオブアヴァロンの2005 | Pivotal | 牡 | 2億500万円 | 多田信尊 |
2 | 102 | シルクプリマドンナの2005 | ダンスインザダーク | 牡 | 1億2000万円 | 関口房朗 |
3 | 99 | リアリーライジングの2005 | Awesome Again | 牡 | 1億円 | 関口房朗 |
4 | 147 | ガゼルロワイヤルの2005 | ウォーエンブレム | 牡 | 9800万円 | 中村浩章 |
5 | 85 | マイケイティーズの2005 | サクラバクシンオー | 牡 | 9600万円 | ダーレー・ジャパン(株) |
6 | 143 | ライクザウインドの2005 | シンボリクリスエス | 牡 | 9500万円 | 金子真人HD(株) |
7 | 3 | インディスユニゾンの2005 | クロフネ | 牡 | 9000万円 | 関口房朗 |
8 | 122 | ソニンクの2005 | アグネスタキオン | 牡 | 7400万円 | 金子真人HD(株) |
9 | 80 | ドルスクの2005 | アドマイヤベガ | 牡 | 7200万円 | 中村浩章 |
9 | 109 | アクセラレイションの2005 | アグネスタキオン | 牡 | 7200万円 | 野田みづき |
11 | 39 | サンデアの2005 | Aldebaran | 牡 | 7100万円 | 中村浩章 |
12 | 32 | リボーズシークレットの2005 | アグネスタキオン | 牡 | 7000万円 | 関口房朗 |
13 | 145 | フライングカラーズの2005 | アグネスタキオン | 牡 | 6300万円 | 中村浩章 |
14 | 73 | アグネスミネルバの2005 | ファルブラヴ | 牡 | 6200万円 | 多田信尊 |
15 | 34 | シェイクハンドの2005 | ブライアンズタイム | 牡 | 6100万円 | (株)ダノックス |
16 | 17 | サドラーズメイドの2005 | フジキセキ | 牡 | 6000万円 | 関口房朗 |
17 | 71 | ダリンダの2005 | タニノギムレット | 牡 | 5500万円 | 中村浩章 |
18 | 48 | エアラグドールの2005 | フレンチデピュティ | 牡 | 5000万円 | 金子真人HD(株) |
18 | 72 | ストールンティアの2005 | Sadler's Wells | 牝 | 5000万円 | 多田信尊 |
18 | 93 | エクセレントソングの2005 | シンボリクリスエス | 牡 | 5000万円 | 山元哲二 |
社台ブランドの後押しがあるので、失敗に終わるとは考えられなかった訳ですが、
それにしてもこれは大成功と言えるのではないでしょうか。
1番高い馬はディープインパクトの甥にあたる馬ですね。
アグネスタキオン産駒が多いですが、結構色んな種馬の子供が高額で取引されています。
この21頭中、シェイクハンドとストールンティアの子供以外は全て社台グループの生産馬です。
社台グループからの上場馬は今日一日で主取りが2頭だけという売れ行きです。
しかし、ノースヒルズさんは何故シェイクハンドの子供を手放したのだろう?
しかも、「ダノン」になってるし。 「しかも」は失礼か。
購買者の方でぱっと見て気になるのは、近藤利一氏が高額馬を買っていないということでしょうか。
4800万円と3200万円の2頭を購入されただけでした。
まぁ一般的に見れば十分高額な2頭ですが、上位馬の購買者欄に名前がないのは珍しいということで。
明日以降の当歳セリに資金温存されているのか、今日は競り負けたのか。
他ではお馴染みの名前が並ぶ中で、
中村浩章氏という方は、セリの高額落札ではあまり目にしたことのないように思います。
「ゲイリー」の馬主の方のようですが日本のセリにも本格参戦ですかね。
また、1歳馬セリが始まったことで、日本中央競馬会が参戦しているのも注目に値すると思います。
今まで当歳セリのセレクトセールでは購買がなかっただけに。
今回、1000万円〜1600万円で4頭を購入しました。
あとは、ダーレージャパンがアドマイヤムーンの半弟を高額落札している件ですかね。
ダーレージャパン名義で、マリエンバード等の自分の所の種馬の産駒以外を買うのって初めてでしょうか?
少なくともこれだけの高額馬の購買は初めてのような。
JRAに馬主登録申請を却下された直後ですしね、話題になりそうです。
私はダーレーの馬主登録を認めて欲しいと思っているわけではない方の人ですけど、
日本産馬をセリで数多く落札されると認めざるを得ないという方向へ進むだろうなとは思います。
むしろ、馬主登録を認めて欲しいのならそれが一番最短距離だろうに、
何故日本産馬を積極的に買わないのかなと前々から思っていたのですが。
イヤリングセールを開催することで、外国人バイヤーが買いに来てくれるのかという点も気になっていたのですが、
他に外国人バイヤーは来てなかったのですかね。
「Anne Sweeney」という方がパカパカファームの馬を2頭落札していますが、
これは名前からすると同牧場関係者でしょうから、価格が思うように上がらなかったから自己競落したものと推察。