父系の墓場

日本軽種馬協会の種馬場に繋養されている種牡馬が載っていないので完全なリストではないのだろう。
さて、上位馬の話なんかは、このあたりで書いたのとダブるのでここでは触れない。
別の視点で気になったあたりを。


キングカメハメハサンデーサイレンス産駒の種牡馬が人気を集めて、内国産種牡馬が上位を占める結果となっている。
しかし、種付け頭数100頭以上の中に父系2代が内国産種牡馬サクラバクシンオーだけ。
50頭以上まで範囲を広げても、トウカイテイオーと新種牡馬ザッツザプレンティが加わるだけ。
ヒシミラクルも初年度は22頭に留まった。
血統面や穴馬のイメージから多くはならないだろうとは思っていたけども...。


3代続いているのなんて探したら鬱になりそう。
マックイーン亡き今、ショウナンカンプだけが頼りだと思っていたが、
この去年は前年比2分の1、今年は前年比3分の1って...満足にチャンスも与えられないままじゃあな。

種牡馬 父名 2003 2004 2005 2006
ショウナンカンプ サクラバクシンオー   59頭 30頭 10頭
メジロマックイーン メジロティターン 64頭 54頭 14頭 3頭


サンデーサイレンスの孫も種牡馬として苦戦中。
まだまだこれからだけど、このままではサンデーサイレンス系も長くない。
ツルマルボーイがここまで減るとは思わなかった。
ダイタクリーヴァは表に載って無いけど、これはそもそも集計対象から漏れているだけですよね。
ゼロじゃないよね。初年度産駒が今年デビューし始めたところなのに。
ザッツザプレンティも来年、減ることはあっても増えることはあるまい。

種牡馬 父名 2003 2004 2005 2006
ザッツザプレンティ ダンスインザダーク       53頭
ダイタクバートラム ダンスインザダーク       20頭
ツルマルボーイ ダンスインザダーク     57頭 19頭
ダイタクリーヴァ フジキセキ 42頭 25頭 14頭


ノーザンテースト直系も、
年齢的なものもあるのか、毎年80頭程度を保っていたメジロライアンが今年は48頭と大きく減らして、風前の灯火といった様相。
メジロライアン産駒がデビューし始めた当時には思いもよらなかった。


種牡馬の墓場と蔑まれたのも今は昔だけども、父系の墓場とは言われても仕方がないな。
本当に海外へ出せる馬は出して受け皿を大きくしておかないと。
国内だけだとサンデーサイレンス系すら残せない。真剣にそう思う。


志の高いオーナーブリーダーが減ったこと。
サンデーサイレンスがあまりに突出していたこと。
多頭数種付けが可能になったせいで、一部の種牡馬に集中するようになったこと。
理由としてこういったあたりが考えられる。
ただ、最近特にこの流れが加速しているように感じられるだけに、何か策を講じないといけないと思うのですが。