フィリーズレビュー(G2) クリアンサス9着、マイネショコラーデ12着

現地で観戦してきましたが、初の重賞2頭出しは苦い結果に終わりました。
パドックで見た状態は、クリアンサスは冬毛も綺麗に抜けて、引き締まった好馬体を披露。
坂路でばりばり乗られながら体重は増やしており、トモの張りは目立っていました。
ショコラーデの方も、骨折休養明けながら+8kgと太め感ない仕上がり。
ただ、脾腹のあたりに冬毛が残っていたのと、テンションの高さが気になりました。
なお、ショコラーデは本場馬へも先入れされていました。


スタートは、クリアンサスは好発馬を見せ、ショコラーデは躓き加減で若干立ち遅れ。
クリアンサスはダッシュも鋭く先行グループに並びかけて行きますが、大外枠もあって3,4番手あたり。
すぐ内のニシノステディーが控えると、行きたがる面を見せたのか手綱を引いて少し離れた3番手に落ち着く。
最内枠から出負けしたショコラーデは、道中は中団馬群の中を追走。
4角手前で外から進出する馬に被せられて、クリアンサスの手応えが見劣る感じに。
その時のクリアンサスの僅かな動きから、間に2頭挟んだ最内のショコラーデが立ち上がる不利。
ちょうど、サクラベルが早々にバテて下がっていたタイミングだったから、致命的な不利になってしまいましたね……。
直線に入り、クリアンサスは手応え劣勢ながらも、最後まで我慢強く踏ん張りは見せましたが、
直線半ばで前と後ろが入れ替わり、差し馬が上位独占する展開になってしまい、9着に沈みました。
ショコラーデも不利から立て直したところを、サクラベルに横から接触される再度の不利もあり、12着と惨敗。
この様に、自分の出資馬同士で不利を与えてしまうとか、何とも残念な内容になってしまいました。
もっとも、不運が重なった感じで、クリアンサスが与えた影響は直接的なものではなかったのですが。


クリアンサスについては、大外枠からの先行で少し掛かってしまったのが、レース後半に響いた感が強いです。
鞍上からは外にもたれる面を見せていたとのコメントもあり、そのために手綱を引いていたのかもしれませんが。
どちらにしても、逃げた時とは走りに違いがある様で、現状では無理してでもハナへ行った方が良さそうですね。
これで桜花賞路線からは脱落してしまったので、今後は短距離路線でじっくりと使って行って欲しいですね。

マイネショコラーデは2度の不利に尽きます。あれだけ不利を受けてしまっては競馬になりません。
ただ、あのまま内にいても動き様はなかったと思われ、最内枠で出負けした時点で終わっていたのかも。
こちらは、フラワーCの結果と上位2頭の動向次第では、桜花賞出走の可能性があるかもしれません。
でも、骨折明けだったので、まずはレース後変わりないというコメントが聞きたいですね。

最後に、帰宅後、信じられない訃報を目にしました。
同レースに出走していたモアグレイスが、レース後に洗い場で急性心不全にて死亡したとのことです。
友人の出資馬であり、自分も一瞬この馬でグリーンファームへ入会することが頭をよぎっただけに注目していました。
遅生まれの3歳馬でまだまだ先が見込めたし、何より牝馬で引退後も楽しみだったのに残念ですね。
ただただご冥福をお祈り申し上げます。