二冠牝馬で、ダービー馬アドマイヤベガや、JBCクラシック3連覇のアドマイヤドンを産んだベガが急逝しました。
放牧中に頭を打ったのではないかとのことです。
享年16歳。
内国産の繁殖牝馬としては、一番の繁殖実績と言って良い馬だっただけに非常に残念です。
では、亡き名牝を偲んで繁殖成績を記しておきます。
(「社台グループ繁殖牝馬名簿2006.2」より)
生年 | 馬名 | 父名 | 性別 | 競走成績 |
---|---|---|---|---|
1996 | アドマイヤベガ | サンデーサイレンス | 牡 | 4勝、ダービー(GI)、京都新聞杯(GII)他 |
1997 | アドマイヤボス | サンデーサイレンス | 牡 | 2勝、セントライト記念(GII) |
1998 | (前年種付けせず) | |||
1999 | アドマイヤドン | ティンバーカントリー | 牡 | 10勝、JBCクラシック(GI)3勝、フェブラリーS(GI)他 |
2000 | (生後直死) | サンデーサイレンス | ||
2001 | (前年種付けせず) | |||
2002 | (前年不受胎) | フレンチデピュティ | ||
2003 | キャプテンベガ | サンデーサイレンス | 牡 | 2勝・現役、若葉S2着 |
2004 | (前年不受胎) | クロフネ | ||
2005 | 馬名未定(現1歳) | ファルブラヴ | 牝 | |
2006 | (前年不受胎) | スペシャルウィーク |
不受胎も多かったので、残した産駒は5頭だけ。
うち4頭が競走年齢に達し、全て勝ち上がっていて、2頭がGIウイナーで、3頭が重賞勝ち。
キャプテンベガもそこそこ走っているのに、ここに入ると霞んで見えてしまいます。
まだまだこれから活躍してくれるでしょうけど。
惜しくも不受胎になってしまった配合の馬も見てみたかったですね。
これだけの名牝ですが、後継牝馬は現1歳のファルブラヴ産駒だけとなります。
ただ、この牝駒も当歳時に良くない噂を聞いたので、後継たり得るのか...
競走馬になれなくても良いので、繁殖には上がって牝系を広げていって欲しいものです。
8/18追記
1歳牝馬のファルブラヴ産駒が最後の子。残念ながら骨折で競走馬への道は閉ざされたが、ベガの遺伝子を受け継ぐ唯一の牝馬として後世に血を残す。
日刊スポーツのサイトで、1歳のファルブラヴ牝駒についての記述を見つけたので引用しておきます。
やはり競走馬にはなれないようですが、記事からは繁殖には上がれそうなのでホッとしました。