概ね予想通りの結果ではある。
デルタブルースの快挙に最優秀父内国産馬を贈りたい気分だったけど、
やはりというか当然にカワカミプリンセスが選出された結果を見ると*1、
所詮JRA賞なぞは、あの偉業を称えるには物足りない存在にすら思えてきて、どうでも良く感じられた。
特別賞としても上がっていない様で、かえってすがすがしさすらある。
他では、個人的には、最優秀ダート馬にはブルーコンコルドを推したいところだが、
JRAの賞ということを考えれば、アロンダイトが選ばれたのも理解できなくはない。
これは賞のあり方が間違っているのであって、選出結果が間違っているのではないということか。
また、私はダイワメジャーは短距離馬という感覚でとらえられないのだけど、
毎年この賞は、マイル以下のGI勝利のある馬の中で一番活躍した馬に投票する方が多いみたいで、
このあたりは私の方が世間の感覚とズレているということなのかな。
ところで、毎年ながら、不可解な投票をされる方がいる。
今年、特に気になったのは、年度代表馬「該当馬なし」1票、最優秀3歳牡馬「アンバージャック」1票の2件。
そんな投票してみた方々を晒してみる。
まずは、年度代表馬に「該当馬なし」を入れた報知新聞の高胗哲人さん。
GIを春に2勝、秋にも2勝で計4勝。国内負けなし。
これで該当しなかったら、何が該当するというのか。と、思っちゃいますがね。
年度代表馬 | 該当馬なし |
最優秀2歳牡馬 | フサイチホウオー |
最優秀2歳牝馬 | ウオッカ |
最優秀3歳牡馬 | メイショウサムソン |
最優秀3歳牝馬 | カワカミプリンセス |
最優秀古馬牡馬 | ディープインパクト |
最優秀古馬牝馬 | ダンスインザムード |
最優秀父内国産馬 | カワカミプリンセス |
最優秀短距離馬 | ダイワメジャー |
最優秀ダートホース | ブルーコンコルド |
最優秀障害馬 | スプリングゲント |
こうして並べてみると、全体的にそれほど奇をてらった投票ではない。
結果として次点となった馬への投票はあるけど、不可解なものとは言えない。
年度代表馬については、薬物検出の件でうっかりやっちゃうような陣営には年度代表馬はあげないという意思表示でしょうか。
それとも、ディープはもっとやれる子だからと、勝手にハードル高くしちゃってるのかな。
次に、最優秀3歳牡馬に「アンバージャック」と書いた橋本邦治さん。
4連勝で京阪杯GIIIに優勝した短距離界の期待の星ですが、今後の期待度を投票する賞ではないと思われます。
年度代表馬 | ディープインパクト |
最優秀2歳牡馬 | ドリームジャーニー |
最優秀2歳牝馬 | アストンマーチャン |
最優秀3歳牡馬 | アンバージャック |
最優秀3歳牝馬 | フサイチパンドラ |
最優秀古馬牡馬 | ディープインパクト |
最優秀古馬牝馬 | スイープトウショウ |
最優秀父内国産馬 | デルタブルース |
最優秀短距離馬 | 該当馬なし |
最優秀ダートホース | ブルーコンコルド |
最優秀障害馬 | マルカラスカル |
ちょっと全体に変わっているという印象がある。
まず、アンバージャックを推しておきながら、短距離馬に「該当馬なし」というのは矛盾を感じなくもない。
フサイチパンドラを選んでいるのは、降着も実力のうちとして、最後に先着した馬が一番だという考え方だと善解しようとすると、
2歳牝馬にウオッカでなくアストンマーチャンを選んでいるのとに一貫性がないし。
不本意な1年だったと思われるスイープトウショウを選んでいるのは、
2400mで牡馬に勝った点を殊更に評価する長距離重視な方なのかと推理してみると、
それじゃあアンバージャックを選ぶのと相反している。
まぁ、この方なりに色々考えはあるのだろうけど。