今年の総括

234戦39勝(2着24回、3着23回、4着18回、5着13回)

主な成績:阪神C(G2)(ダイアトニック)、スワンS(G2)(ダイアトニック)、阪急杯(G3)(ダイアトニック)、毎日杯(G3)(ピースオブエイト)、鳴尾記念(G3)(ヴェルトライゼンデ)、ラジオNIKKEI賞(G3)(フェーングロッテン)、福島民報杯(L)(アンティシペイト)、メトロポリタンS(L)(ヴァイスメテオール)、白百合S(L)(フェーングロッテン)、摩耶S(3勝C)(プロミストウォリア)、ストークS(3勝C)(ヴァリアメンテ)、アルメリア賞(1勝C)(ピースオブエイト)、2勝C4勝(ジオラマ、カーディナル、ロコポルティ、プロミストウォリア)、1勝C9勝(ロコポルティ、トップキャスト、サンカルパ、セブンサミット、シンシアリダーリン、ミラキュラスライト、メイクアスナッチ、プロミストウォリア、シュルレアリスト)、新馬5勝(ショコラクイーン、メイクアスナッチ、ハーエクセレンシー、ハーツコンチェルト、スマラグドス)、未勝利3勝(リトルポピー、ミラキュラスライト、ミラクルティアラ)、フェブラリー賞(A2)(ブロンディーヴァ)、花野賞(B1)(ショコラティエール)、乃木坂賞(B3)(デュアルテイルズ)、B3(デュアルテイルズ)、ホワイト・レディー賞(C1)(デュアルテイルズ)、ムスカリ特別(デュアルテイルズ)、以上、優勝

 ジャパンC(G1)3着(ヴェルトライゼンデ)、ヴィクトリアマイル(G1)3着(レシステンシア)、スプリンターズS(G1)4着(ダイアトニック)、富士S(G2)4着(ピースオブエイト)、七夕賞(G3)3着(アンティシペイト)、新潟記念(G3)3着(フェーングロッテン)、東京スポーツ杯2歳S(G3)(ハーツコンチェルト)、中京記念(G3)5着(ヴァリアメンテ)、小倉記念(G3)5着(ピースオブエイト)、ローレル賞(S2)5着(ショコラクイーン)、など


昨日のデュアルテイルズが今年の最終出走でした。では、今年の総括を。
出走数、勝ち鞍数とも過去最高になりました。とは言え、ここ数世代で頭数が増えているので、これぐらいでは手放しでは喜べません。勝ち上がった馬が2勝目や3勝目を積み上げることで勝ち鞍が伸びた一方、2歳・3歳世代の勝ち上がり率が低く、特にコロナでツアーのなかった2歳・3歳世代の40口勢が低迷しています。また、条件級で上位争いし続けていた馬が、急に元の走りができなくなって同条件なのに二桁着順を繰り返すケースが複数見られました。そのためか、5着以内率はJRAで5割を切るなど堅実さには欠けました。
賞金面では年初の思惑と違った稼ぎ方となっており、出資馬のエースであるレシステンシアは今年はヴィクトリアマイルの3着以外は目立たず、かわりにダイアトニックが7歳で復活して重賞3勝をあげる大活躍を見せました。さらに嬉しい誤算だったのはヴェルトライゼンデで、屈腱炎から復帰してG3勝ちにJC3着と成績を残しました。3歳でも、新馬勝ち後に脚部不安で休養していたピースオブエイトが復帰後に連勝でG3を勝ち、年明けに1勝Cでタイムオーバー負けを喫して頭を抱えていたフェーングロッテンもをブリンカーで一変してG3を勝つまでになりました。このように上級馬は想定以上の走りを見せてくれることが多かった一年でしたね。ただ、躍進を期待していた地方共有馬は、デュアルテイルズが条件戦で勝ち星を重ねたものの、重賞で活躍する馬は出ませんでした。

さて、来年へ向けての展望ですが、正直なところあまり明るくはないと思っています。と言うのも、オープン馬の中から、レシステンシアは繁殖入りを控えており、ダイアトニックは引退・種牡馬入りを発表済みとエース格2頭が抜けます。さらに、ヴァイスメテオールが調教中の事故で死亡、アンティシペイトが屈腱炎と戦力ダウンしそうなのは明白だからです。ヴェルトライゼンデが復活してくれたし、新たにプロミストウォリアがオープン入りして底を見せていませんが、ともに脚元に不安を抱えており計算に入れすぎるのも酷というもの。(逆に言えば、彼らが何事もなく活躍してくれれば屋台骨を支えてくれそうですが) また、2、3歳世代の勝ち上がり率が悪くて層が薄くなっているのも気になります。2歳勢はここから巻き返しを期待しますが…。もっとも、前述のように、今年にしても年始の展望とは違った内容で好成績が出た面はあり、蓋を開けてみたら思わぬ馬が活躍してくれるかもしれませんし、まずは全馬無事に出走を重ねてくれることを願います。